ぼくらの研究

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人工知能(有名どころ)を比較してみる

      2016/06/08

 

今日Facebookから新しいAIが発表されたことですし、せっかくだから他の人工知能も含めて比較記事を書いてみたいと思います。

そして今回はぼくら一般人が使う上での目立った特徴や方向性の比較です。(性能面での比較は難しくなかなか伝わりにくいと思うので。)

 

つまり、「使ってて他とどんな違いがあんの?」ということ。

※ちなみにディープラーニング、パーソナライズ機能は人工知能として当然なので特徴からは外してあります。

 

ではさっそくいってみましょう。

 

 

Microsoft:りんな

りんな

概要

「りんな」はマイクロソフトがグローバルで展開しているBing検索エンジンで培ったディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービス「Azure Machine Learning」を組み合わせることで生まれた、新しいコンセプトの人工知能です。「りんな」の開発および運用はBingチームが行っており、技術開発には、マイクロソフトの研究開発拠点、Microsoft Research Asiaも参画しています。マイクロソフトは、すでにさまざまな企業が人工知能や会話ロボットを展開している日本市場には人工知能の大きな活用機会があるものと考え、「りんな」を日本で開発し、LINEのプラットフォーム上で「りんな」を提供することにしました。

引用元LINEビジネスコネクトを活用して、女子高生人工知能「りんな」を提供開始

特徴

・LINE上の1アカウント(友達)として会話ができる。

・他の人工知能と比べて、性格(指向性)が非常に個性的で、受け答えも非常にユニーク。

 

最近話題になった女子高生をモデルとしてAIです。その受け答えが他の人工知能とは一味違ったもので、まさに今どきの女子高生(かなりテンション高め)と話しているような気分になります。ここまで極端なAIは珍しいですね。その他のAIと違ってコンシェルジュ機能はなく、できるのは会話のみ。

 

 

Microsoft:Tay

(2016/04/08追記)

人工知能Tay  Twitter Photo by https://twitter.com/tayandyou

概要

マイクロソフトの技術開発部門とBing部門が開発している。マイクロソフトはこのボットに関して当初詳細をあまり公表しなかったが、「中華人民共和国でマイクロソフトが行っている類似プロジェクトであるシャオアイスと類似しているのではないか」という指摘があった際に、マイクロソフト・リサーチでプロジェクトを指揮したピーター・リーはこれを認めており、「中国で4千万人のユーザーに利用されたシャオアイスの素晴らしい体験をアメリカでも実験したくなったのでTayをつくった」としている。Tayは話し方が19歳のアメリカ人女性という設定でTwitterユーザーからやり取りを覚えるようになっており、「よそよそしさのない人工知能」とマイクロソフトは説明していた。

引用元Tay (人工知能) – Wikipedia

特徴

・Twitter上で交流できる

・Twitterユーザーとのやりとりを自己学習する

 

歯に衣を着せぬ発言で話題になったMicrosoftのAIです。

特定ユーザーからの度重なるやりとりを学習した結果、その発言内容が不適切になり問題だと判断されたため現時点(2016/04/08)では停止(ツイート非公開設定)になっています。

 

Microsoft:Cortana

概要

開発者イベント Build 2014 のオープニングキーノートで、マイクロソフトがデジタルアシスタント Cortana を正式に発表しました。Cortana (コルタナ) は Windows Phone 8.1 で使える音声会話対応のアシスタント機能。

声で携帯の機能やアプリを操作する アップル iOS の Siri 的な機能と、Bing のクラウド基盤を元にネットや実世界のさまざまな情報を伝える Google Now 的な機能を備えます。

また Notebook と呼ばれる独自の記憶域を持ち、ユーザーの興味や習慣、家族友人知人などを学び蓄積することでユーザーにあわせて使いやすくなってゆくほか、コルタナの側から提案や助言を伝えるようになります。

引用元マイクロソフトの Cortana 正式発表。Windows Phone 8.1の学習するデジタルアシスタント

特徴

・Windows Phone8.1やWindows10搭載のPCから起動できる。

・女性設定である。(地域毎に性格が違う)

 

厳しいことを言うなら、突出した特徴はありません。引用元でも触れているようにSiriとGoogle Nowを持ってきたようなものなので。ただAIの性格が地域毎に細かく設定されているのは特徴の1つです。また、性別が女性、と固定されているのも珍しいですね。

 

Facebook:M

 


概要

米フェイスブックは、「M」と呼ばれるパーソナルアシスタントサービスをメッセンジャー上で提供することを目指し、テストを開始した。質問に答えたり、オンラインでの贈り物の購入やレストラン予約といった作業をこなしたりする秘書のような役割を果たしてくれそうだ。メッセージングプロダクト部門バイスプレジデントのデビッド・マーカス氏は26日、フェイスブック上で「(Mには)人に訓練・管理された人工知能が備わっている」と説明。顧客向けサービスに携わった経験がある従業員「Mトレーナー」がサポートし、旅行のアレンジや予約も手掛けられるという。

引用元フェイスブック、メッセンジャーで個人秘書サービス「M」提供へ| Reuters

特徴

・ソフトの動きに人間のスタッフが関わっている、機械と人のハイブリッドAIサービス

・Facebook Messenger上でやりとりできる。

 

本日2015年8月27日に発表されたFacebookのAI。今までのAIは基本的にAIが単独で機能するものでしたが、このMはAIの他にいわゆる「中の人」も対応する異色のAIサービスになっています。ちなみに現状の資料を確認するかぎり、AI自体の性格はその他Siri等のAIと同様にいたって普通…別段個性的ではないようです。

 

Apple:Siri

Siri

概要

Siri(シリ)は、iOS向け秘書機能アプリケーションソフトウェア。自然言語処理を用いて、質問に答える、推薦、Webサービスの利用などを行う。「Siri」とは、Speech Interpretation and Recognition Interface(発話解析・認識インターフェース)[1]の略。

引用元Siri – Wikipedia

特徴

・iPhone、iPadから起動できる

 

日本では人工知能としては最も有名なものでしょう。ですが残念ながらこのAI界のパイオニアは多くの強豪の参入により現在は突出した特徴がなくなってきてしまいました。優れたAIではありますが、この記事向きではありませんね。笑

 

Google:Google Now

GoogleNow

概要

あなたにピッタリの情報をちょうどいいタイミングでお知らせする。 Google Now

指先ひとつで、現在地の天気予報や通勤路の交通情報など、その時に欲しい情報が手に入ります。

引用元Google で、できること

特徴

・Androidから起動できる

・能動的(自分から積極的に情報を提供する)

 

厳しいことを言うなら、AIの中でも最も無個性と言ってもいいかもしれません。応答は完全に事務的です。ですが、動作と情報の正確さはトップクラス。ここらへん検索エンジン利用データとの紐付けが可能なGoogleならでは。また他のAIと違い、ユーザーの指示を受ける前に自分から積極的に情報を提供してきます。ちなみに一般公開されているオープンAPIでもあります。

 

 

以上、6つのAIの紹介でした。(他にもIBMのWatsonとかおもしろいAIもあるんですけど、普段ぼくらが接する機会はほぼないと思ったので今回は割愛。)

ご参考になれば幸いです。