「それは偽善だよ」←これ間違いだからね
ちょっと物申したいことが、一つ。
それは多くの人が偽善の使い方を間違えまくっていること…。
特にタイトルにあるような使い方。
文法的に間違っているとかではないです。
偽善の意味を知っていたらそういう使い方にはならないはずなんです。
そもそも「偽善」とは「善であることを偽ること」を言います。
つまり表面的には善行なわけです。
内面(心)が善ではないというだけで。
(見た目的にも善行でなかったらそれはもはや偽善でもなんでもないです。)
ここがポイント。
違いは本人の心の在りようなんです。
(他人から見てそれが善かどうかというのはまた別の話です。)
つまり、その人自身が心から善い行いをしようとしているのか、
それとも別の目的のために下心で善行を装っているか。
その真意は本人にしか分からないものです。
決して他人が一方的に断定できるものではありません。
「それは偽善だよ」
というのは
「それは心を偽ってるよ」
という相手の気持ちを断定している意味になってしまうんですが、
「その人が心を偽っているかどうか、どうしてあなたが決めれるのか?」
という話。
偽善だなんだと言う人も、そういう意味ではないくて
「それが本当に善い行いだと思っているの?自己満足なだけなんじゃないの?」
という意味でその言葉を言っているのかもしれませんが、だとしたら偽善という言葉は使うべきではありません。
もし、こいつ本心偽ってそうだな…と思っても
「それ…偽善じゃないよね?」
と控えめに聞く、もしくは
「それ偽善に見えるけど…」
と言うのがいいのではないでしょうか。
最近Twitterでとある人がこの言葉に傷ついているのを見て、
懸命な人を見てこういう決めつけるような言葉は決して言わないで欲しいなぁと思い、ちょっと勢いで書き綴ってしまいました。
みなさんもどうかお気をつけてくださいますよう。