ぼくらの研究

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BLEACH巻頭ポエム全巻まとめ

      2018/07/24

BLEACH大好き。オサレ巻頭ポエム大好き。どうも、ための(@bokuranotameno)です。

自分の備忘録も兼ねて巻頭ポエム(単行本巻頭の言葉)をまとめることにしました。Naverまとめはどうしても見にくいし。

※実際の巻頭ポエムになるべく忠実になるように行間のとり方とかも調整。
※最終巻も含め、全74巻の巻頭ポエムを載せ終わりました!

第1巻

我等は 姿無きが故に
それを畏れ

第2巻

人が希望を持ちえるのは
死が目に見えぬものであるからだ

第3巻

もし わたしが雨だったなら
それが永遠に交わることのない
空と大地を繋ぎ留めるように
誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか

第4巻

ぼくたちは ひかれあう
水滴のように 惑星のように
ぼくたちは 反発しあう
磁石のように 肌の色のように

第5巻

剣を握らなければ おまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない

第6巻

そう、 我々に運命などない
無知と恐怖にのまれ
足を踏み外したものたちだけが
運命と呼ばれる濁流の中へと
堕ちてゆくのだ

第7巻

我々は涙を流すべきではない
それは心に対する肉体の敗北であり
我々が心というものを
持て余す存在であるということの
証明にほかならないからだ

第8巻

錆びつけば 二度と突き立てられず
掴み損なえば我が身を裂く

そう 誇りとは
刃に似ている

第9巻

ああ おれたちは皆
眼をあけたまま
空を飛ぶ夢を見てるんだ

第10巻

俺達は 手を伸ばす
雲を払い 空を貫き
月と火星は掴めても
真実には まだ届かない

第11巻

届かぬ牙に 火を灯す
あの星を見ずに済むように
この吭を裂いて しまわぬように

第12巻

我々が岩壁の花を美しく思うのは
我々が岩壁に足を止めてしまうからだ
悚れ無き その花のように
空へと踏み出せずにいるからだ

第13巻

誇りを一つ捨てるたび
我等は獣に一歩近付く
心を一つ殺すたび
我等は獣から一歩遠退く

第14巻

軋む軋む 浄罪の塔
光のごとくに 世界を貫く
揺れる揺れる 背骨の塔
堕ちてゆくのは ぼくらか 空か

第15巻

ぼくは ただ きみに
さよならを言う練習をする

第16巻

降り頻る太陽の鬣が
薄氷に残る足跡を消してゆく

欺かれるを恐れるな
世界はすでに欺きの上にある

第17巻

血のように赤く
骨のように白く
孤独のように赤く
沈黙のように白く
獣の神経のように赤く
神の心臓のように白く
溶け出す憎悪のように赤く
凍てつく傷歎のように白く
夜を食む影のように赤く
月を射抜く吐息のように
白く輝き 赤く散る

第18巻

あなたの影は 密やかに
行くあての無い 毒針のように
私の歩みを縫いつける

あなたの光は しなやかに
給水塔を打つ 落雷のように
私の命の源を断つ

第19巻

そう、 何ものも わたしの世界を 変えられはしない

第20巻

美しきを愛に譬ふのは
愛の姿を知らぬ者

醜きを愛に譬ふのは
愛を知ったと驕る者

第21巻

この世のすべては
あなたを追い詰める為にある

第22巻

我等の世界に意味など無く
そこに生きる我等にも 意味など無い
無意味な我等は 世界を想う
そこに意味は無いと知ることにすら
意味など無いというのに

第23巻

俺たちは滝の前の魚
俺たちは籠の中の虫

俺たちは波濤の残骸
髑髏の錫杖
力の奔流 それを呑む鯨

俺たちは五本角の雄牛
俺たちは火を吹く怪物
泣き叫ぶ子供

ああ 俺たちは
月光に毒されている

第24巻

どいつもこいつも、
ぶっ壊れちまえ

第25巻

我々は皆
生まれながらにして死んでいる
終焉は常に
始まりの前から そこに在るのだ

生きることが
何かを知り続けることならば
我々が最後に知るものこそが終焉であり
終焉をついに見出し
完全に知ることこそが
即ち死なのだ

我々は何かを知ろうとしてはならない
死を超越できぬ者は
何ものも知ろうとしてはならないのだ

第26巻

私の胸に深く突き刺さるその声は
鳴り止まぬ歓声に似ている

第27巻

私達
一つとして
混じりあうものはない
二つとして
同じ貌をしていない
三つ目の
瞳を持たぬばかりに
四つ目の
方角に希望はない
五つ目は
心臓の場所にある

第28巻

主よ、我々は
孔雀を見るような目つきで
あなたを見る

それは期待と、渇仰と
恐怖に似た底知れぬものに
縁どられているのだ

第29巻

ただ執拗に 飾り立てる
切り落とされると知りながら

ただ執拗に 磨き上げる
切り落とされると知りながら

恐ろしいのだ 恐ろしいのだ
切り落とされる その時が

切り落とされた その髪は
死んだあなたに 似てしまう

髪も爪も みな宝物のように
美しく飾り立てるのに
なぜ自らの体から切り離されただけで
汚く不気味なものとなってしまうのだろう
答えは簡単
それらは全て
自らの死した姿に ほかならないからだ

第30巻

その疵深し、海淵の如し

その罪赤し、死して色無し

第31巻

世界一嫌いだと言ってくれ

第32巻

王は駆ける

 

影を振り切り
鎧を鳴らし
骨を蹴散らし
血肉を啜り
軋みを上げる
心を潰し

 

独り踏み入る
遙か彼方へ

第33巻

俺達は虫

不揮発性の
悪意の下で
這い回る蠕虫

首をもたげる
月より高く

憐れなお前等が
見えなくなるまで

第34巻

私に翼をくれるなら
私はあなたのために飛ぼう

たとえば この 大地のすべてが
水に沈んでしまうとしても

私に剣をくれるなら
私はあなたのために立ち向かおう

たとえば この 空のすべてが
あなたを光で射抜くとしても

第35巻

産まれ堕ちれば、
死んだも同然

第36巻

信じるのは、まだ早い

第37巻

人を美しいとは思わないけれど
花を美しいとは思う

人の姿が花に似るのは
ただ斬り裂かれて倒れる時だ

第38巻

恐れることは ただ一つ

恐れを知らぬ 戦士と為ること

第39巻

愆つは、人

殺すは、魔

第40巻

心在るが故に妬み
心在るが故に喰らい
心在るが故に奪い
心在るが故に傲り
心在るが故に惰り
心在るが故に怒り
心在るが故に
お前のすべてを欲する

第41巻

失くしたものを
奪い取る
血と肉と骨と
あとひとつ

第42巻

犠牲無き世界など ありはしない
気付かないのか
我々は
血の海に 灰を浮かべた地獄の名を
仮に世界と
呼んでいるのだ

第43巻

腐敗は我が友
夜は我が僕
鴉にこの身を啄ませながら
楡の館でお前を待つ

第44巻

人は皆すべからく悪であり
自らを正義であると錯覚する為には
己以外の何者かを 己以上の悪であると
錯覚するより 他にないのだ

確信した正義とは、悪である
正義が正義たり得る為には
常に自らの正義を疑い続けなければならない

第45巻

伏して生きるな、
立ちて死すべし

第46巻

不幸を知ることは
怖ろしくはない
怖ろしいのは
過ぎ去った幸福が
戻らぬと知ること

第47巻

君が明日 蛇となり
人を喰らい 始めるとして
人を喰らった その口で
僕を愛すと 咆えたとして
僕は果して 今日と同じに
君を愛すと 言えるだろうか

第48巻

人は皆、猿のまがいもの
神は皆、人のまがいもの

第49巻

僕は、ついてゆけるだろうか

君のいない世界のスピードに

第50巻

時は常に背後から迫り
唸りを上げて眼前に流れ去る

踏み止まれ
時がお前を 美しい世界へ押し流そうと
どれほど牙を剥こうとも

前を見るな
お前の希望は 背後に迫る
冥冥たる濁流の中にしかない

第51巻

あたしの心に 指を入れないで

第52巻

一緒に数えてくれるかい
君についた
僕の歯型を

第53巻

僕が こんなにも若く
こんなにも未熟であるということが
老いさらばえ
完全無欠である大人達には
どうにも許し難いことのようなのだ

第54巻

変わらぬものは 心だと
言えるのならば それが強さ

第55巻

一歩踏み出す 二度と戻れぬ
三千世界の 血の海へ

第56巻

軍勢ゆきゆきて喇叭を吹く
耳鳴り止まず星屑のごとく
軍靴の轟き雷鳴のごとく

第57巻

散りて二度とは 咲かずとも
炎のごとくに 散るぞ美し

第58巻

魂 燃え立つ
天の降るとも

第59巻

戦いこそすべて

第60巻

罪無きあなたは 太陽のよう
罪深きあなたも 太陽のよう

第61巻

私が 世界には危険が満ちていると信じ
その危険からお前を護りたいと願うのは
私の中にその危険と同質の
衝動があるからに ほかならない

第62巻

己の生に
抗い続ける
己の心に
牙ある限り

第63巻

生きることと 生かされることに
違いは無い

死ぬことと 殺されることに
違いが無いように

第64巻

美しさとは、
そこに何もないこと

第65巻

すきだよ
しぬほど

第66巻

断ち斬るものは
命だけかい

第67巻

御先
真黒
真逆様

第68巻

毒々しくって、
眩々するだろ?

第69巻

銃弾、鉤爪、軍旗、刀剣、
五本指折り
お前を待つ

第70巻

痛みはない

その天秤から

目を逸らせぬ事以外に

第71巻

吾子の手かわいや さまよう手
吾をもとめて 流離うて
寄らば離れる 手をとって
引きて歩もう 沙汰の果て

第72巻

言葉に姿があったなら
暗闇に立つきみに届きはしないだろう

第73巻

牙より滴る火は消えず
刃立つ野を焼き払い
友の姿を炙り出す

第74巻

我等は 姿無くとも
歩みは止めず