「ヴィンランド・サガ」の感想。日本財団学習マンガ100選その12
2017/02/26
こんな剣に頼らざるを得んのはオレがまだ未熟だからだ。本当の戦士には、剣など要らぬ。…っていうのバガボンドにも似たようなのあったなそういえば。
参考リンク「聲の形」の感想。日本財団学習マンガ100選その1
前置きこの記事にはあまりネタバレをしないようにちょっとだけ頑張っております。
ヴィンランド・サガ
今回は幸村 誠さんの「ヴィンランド・サガ」です。
ヴィンランド・サガのあらすじ
11世紀初めの西ヨーロッパ、フランク王国領。この時代、ヨーロッパの海という海、川という川に出没し、恐るべき速度で襲撃と略奪を繰り返す北の蛮族ヴァイキングは、人々の恐怖の的だった。その日も、とあるヴァイキングの集団がフランク領主同士の小競り合いに乗じて包囲されていた都市を瞬く間に落とし、蓄えられていた財貨を残らず奪い去っていった。この略奪はアシェラッドという男が指揮する兵団の仕業で、その中に2本の短剣を武器にする凄腕の少年がいた。その名はトルフィン。今回の襲撃で敵指揮官の首を取る戦功を挙げた彼は、見返りとしてアシェラッドに彼との決闘を求める。
ヴィンランド・サガの感想
ヴァイキング(バイキング)。中身はともかく言葉自体聞いたことがない人ってたぶんいないんじゃないでしょうか。このマンガはその「ヴァイキング」についてです。
ノルマンニ。デーン人。ルス。ロス。いろんな呼び方を持つ彼らですが、それには理由があるようです。彼らがヨーロッパ諸国、ロシア、中東とあらゆるところで出没したからという話なのですが、基本的にあらわれるときは略奪という行為もついてきたのでよりその存在感が強くなっていったんじゃないかなぁとか思います。
作風はベルセルクからファンタジー要素とダーク要素を抜いた感じがします。絵のタッチもわりとそんな感じ。ノンフィクションよりのしぶめの英雄譚モノみたいな。
冒険。戦士。戦い。強さ。平和。政治。敵。愛。そういったものを歴史的なストーリーと個々人の想いを交えながら問い詰めていきます。時代背景的にまだ奴隷があったころの話なので、それについてもけっこう触れていきます。現在も絶賛連載中で単行本は16巻まで出てますね。
中世の王家の話もあるので、そ―いう感じのが好きな人とかも楽しめるかもです。特に北欧史が好きな人であれば◎。学習マンガ100選でも歴史についてのマンガということになっているようですし。