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「ドラゴン桜」の感想。日本財団学習マンガ100選その10

   

 

 

勉強

 

教えてやる。簡単だ。

 

参考リンク「聲の形」の感想。日本財団学習マンガ100選その1

注意点この記事には少しネタバレが含まれます。

ドラゴン桜

今回は三田紀房さんの「ドラゴン桜」です。

ドラゴン桜(1) (モーニング KC)

 

ドラゴン桜のあらすじ

元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
始めは精算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を考案する。
かつて受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美(みずの なおみ)と矢島勇介(やじま ゆうすけ)を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニックや勉強法を教えていく。

引用元:ドラゴン桜 – Wikipedia

ドラゴン桜の感想

これはもう「勉強」や「受験」について学ぶマンガという位置づけになっていて、受験勉強のやり方ももちろんですが、物事の枠組みを把握し、コツを掴み、目標を達成する流れも学べるマンガになっています。

「東大合格」というふだん漠然と高い壁があるように思ってしまうことも実はそうでもない、ということを皮切りに次から次へと学校ではまず教えられないことを投げかけていきます。

基本的にこのマンガではいままで苦手意識があったりした数学、英語、国語、物理、地学などの教科の本質をわかりやすく、しかもなじみやすく教えてくれます。ゲーム感覚、スポーツ感覚みたいなものもある。勉強の方法をおもいっきり固定して、つまりカタにはめて紹介しています。受験勉強(特に東大受験)をおもいっきりテンプレート化して素振りする感じ。

でも受験勉強だけではないんです。

ほぼ全編で人生そのものの学びになることをひたすら説いていきます。

勉強しないということ。世の中にある暗黙的なルール。緊張と緩和。継続と成果。合理性と効率。感情と利益。教科書、参考書の使い方。モチベーションの保ち方。テストの意味。学力が示すこと。文章のテクニック。点数と数字の効能。知る者と知らざる者。苦手意識。世の中にある選択肢と挑戦。用意周到を望む日本人的な性格のジレンマ。覚えてから走るか、走りながら覚えるか。勝負に必要な準備と姿勢。人間の脳の忘れ方と覚え方。ただ一つの失敗。毒とおいしいリンゴ。正しい読み方。好奇心と思考停止。議論の客観性のもたせ方。学力と生まれつきの知能とトレーニング。悩むことの大切さ。悩みの普遍性と意味。集団の特性。目標のたて方。バカと幸せ。繰り返しと変化。声に出すことの効果。寝る前の詰め込み方。メモリーツリー(マインドマップ)。ヘルプかサポートか。自分を客観視するやり方。落ち込むタイミング。信じるエンジン潤滑油。当たり前の向上。竹馬的バランス。願望と目安の効能。マラソンではなくダッシュの繰り返し。気持ちの強さ、弱さ。タイミング。お金の清濁。ホメ方テクニック十ヵ条。変えられない性格と変えられる考え方。テクニックの是非。東京ドーム発想法。モテる会話術。面倒と楽。自分で考えるときに必要な前提。二重目標。信じたいことだけを信じることの先。自分の力を見ないためのウソ。体調の管理方法。勝者の言い訳、敗者の言い訳。体の動きで変わる心理状態。受験の時(試練の時)に親にしかできないこと。予言の相互作用。根拠のない自信。勉強とは何か。数字の必要性。本番に強くなるために。成功への道。

 

おもに受験勉強が軸ではありますがそれに限らず「これはこういう仕組みになっている!」的なマンガ。

ただ全部決めつけてる感じではなく、いろんな考え方に触れる感じなので学びになることは本当に多かったです。

まさに学習マンガ。おすすめ。