noteでの有料記事販売のメリットとデメリットを考えてみた
2017/02/26
最近いろんなところでnoteの有料記事販売を見かける。
それが良いかどうかはブロガーそれぞれの目的……というかスタイルによると思うので言及しない。
なのでこの記事ではそのメリットとデメリットを考察していきたいと思う。
記事を有料販売することのメリット
自分の記事自体の価値で売れる
無料で公開されているふつうの記事の場合、「その記事の値段」というのは結局のところ「その記事の広告収入額」を意味する。
その記事がどれだけクオリティーが高くて、心を動かせて、読者の人生に素晴らしい影響を与えても、執筆者の懐に入ってくるのはその記事に掲載している広告を通しての売上以外にないからだ。そういう意味では少し形がいびつなのかもしれない。
だがnoteのような有料記事の場合は読者が価値を感じてくれれば、それをそのまま価格にして売ることができる。
その人自身のブランド価値や記事のクオリティーがそのまま売上に直結する。(正確に言えば記事のクオリティーが直結するのは”次の”売上だけど)
とてもシンプルな形だ。
読者の囲い込みができる
ブログに限ったことではないけど、人はお金を払ったものにはだいたい前より愛着が強くなる。
それまでふつうにWindowsユーザーだったのにMacを買った途端に「Windowsなんて使ってるやつはオワコン!やっぱMacでしょ!」とか言い出す、みたいな感じだ。
(お金を払ったという)自分の決断が間違っていると認めたくないのだ。
だからブランディングの一環……というかその読者を”囲い”にするのに効果がある。AM○○とかはこのへんの心理テクニックを露骨に使ってくる
ヒトデさんが最近やっていたように、1回買ったらあとは月間マガジン的なものを半永久的に見れるファンクラブ的なのはまさにそんな感じだと思う。
記事を有料販売することのデメリット
新規読者が増えることがない。
買った人だけに記事を見れるようにすると、当然ながらその記事で読者新規開拓はまずできない。
ウェブの拡大スピードが恐ろしく速いのは「コンテンツがフリー(FREE)で消費できる」というのがもっとも大きな理由だ。(参考文献:FREE クリス・アンダーソン著)
「FREE」という英語には「自由」という意味のほかに「無料」という意味も含められている。
どれだけ利用しても”FREE”でコンテンツが消費することができるからこそ一つの記事やメディアが数分で爆発的なアクセスを記録したりする。
アクセス→シェア→アクセス→シェアというAISAS的連鎖だ。でも有料の場合はこの循環が起こらない。
もともとそのブログや中の人を知っている人だけ以外がいきなり有料記事を買うことはよっぽどないだろう。
そういう意味でその有料記事自体でブログの認知度を高めたり、読者を増やすのはまずできない。
つまり伸びしろがない。
あとがき(有料記事を出すタイミング)
というのがさっきお風呂でぷかぷかしながら考えた有料記事販売のメリット、デメリットだ。
有料記事を出すタイミングに関しては、まぁタイミングも何もないかもしれないけど、とりあえずほとんど知名度のない無名状態でやるのは得策じゃないと思う。
そもそも購入してくれるかもしれない対象読者の絶対数も少なければ、その読者が増えることにも繋がらないだろうから。超非効率かつ将来性もない気がする。
以上、一度もnoteを利用したことのないためのの雑感でした。