ぼくらの研究

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果たして予想は常に外れるものなのか?為替編 その1

      2015/06/05

 

こんな格言がある。

大衆は常に間違う

確かに歴史上のいろんなことを紐解いてみると、そういった傾向があるように思える…。

「でも、実際のところどうなの?」

という疑問が持ってしまったので、生の数字、生の予想と生の結果を観察することでこれを解明していきたいと思います。
今回は為替編。
ということで、いざ。

為替の予想

なぜこの予想シリーズ?の1番目に為替を持ってきたかというと

分かりやすいから。
具体的に理由を挙げると、

・観測がしやすい
・数多くの機関、数多くの専門家が逐一予想を出している
・予想と結果の分析が数字を含めた形で厳密にできる

ここまで条件の揃っているジャンルはなかなかないと思いますね。

サンプルの数が一番多い方がいいので、今回は「ドル円」、つまりアメリカドル(USD)と日本円(JPY)を観察対象にします。

 

ドル円の予想、結果の判定方法

どこの、誰の、何の予想をサンプリングするか

では実際にどういった機関の予想をサンプリングしていくかを決めます。

金融関連機関(日足)

・CITIBANK(毎営業日更新)
参考http://www.citibank.co.jp/rates_reports/reports/fx_daily.html

・みずほ銀行(毎営業日更新)
参考http://www.mizuhobank.co.jp/rate/market/index.html

・モーニングスター
参考http://www.morningstar.co.jp/exchange/

金融関連機関(週足)

・SMBCフレンド証券(木曜日更新)
参考http://www.smbc-friend.co.jp/market/report/exchage/

他にも有名なエコノミストの方もピックアップしようかと思ったのですが、著名な方は毎日予想をオープンに公開している人でサンプリングに適している人はいない感じですし、他の諸事情もまだ精査しきっていないので第1回目の今回は見送ることにしました。

どうやって分析、判定するか

各機関が事前に予想したレンジと実際にその動いたレンジを記録し、
それら2つのレンジがどれくらい乖離しているのかを分析します。

計測する方法は何個か思いつきましたが、ここは
「予想と実際でどれくらい差分があって、その差分はレンジにすると何本分か?」

乖離率という考えで、乖離度というものを出していきたいと思います。
具体的な式を書くと、
・乖離度=合計差分/小レンジ幅
※小レンジ幅は予想レンジと実際のレンジを比較してより幅の小さい方を適用。

例)A社 1ドル123-124円予想で実際のレンジが1ドル122-125円だった場合

合計差分=(125-124)+(123-122)=2
小レンジ幅=1ドル123-124円のレンジ幅を適用)=1

乖離度=2/1=2

→だいたいレンジ2本分くらい予想が乖離している。

 

もうお察しかもしれませんが、これは例え予想のレンジ内に実際のレンジが収まっていたとしても、予想レンジ自体が大きく取られていた場合、乖離度は上がります。
ですので、差分無く、実際のレンジに予想レンジが形として近似すればするほど乖離度が下がるという形にしています。
自分でさっき思いついたわりには、なかなかいい計測方法だと思います。
(まぁもちろん以前誰かが思いついている可能性は高いんですけどね。非常に。)

で判定ですが、

乖離度0.1以上0.3未満→ほとんどは予定調和。予想を信じて損はない。
乖離度0.3以上0.5未満→んーまぁ当たる方が多いかな。
乖離度0.5以上1.0未満→ハーフハーフ
乖離度1.0以上1,5未満→外れる方が多いよね。
乖離度1.5以上→やっぱり例の格言は正しい!

としたいと思います。
では本日2015年5月28日からいざ計測!

結果は一週間後にお知らせする予定です。