ぼくらの研究

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風の谷のナウシカに学ぶ「目的をもつヤツは生命失格」

      2016/08/23

風の谷のナウシカはジブリの中でもかなり有名な作品なのでほとんどの人が知っているでしょう。

ただ映画ではなく原作のマンガの方を読んだことのある人は少ないと思います。(映画はだいたい原作7巻のうちの1、2巻ほどで完結したものです。)

 

 

いいマンガなんですけどね。

 

 

 

目的をもつのは生命失格

その名作、風の谷のナウシカの第7巻(最終巻)にこんなセリフがあります。

「目的のある生態系……その存在そのものが生命の本来にそぐいません」

 

「目的がある」ということは「終わりがある」と言い換えることができます。

そういう意味では、「目的」は「終わり」です。

 

もし仮にぼくらの目的はコレだ!というのがあったとして、それを達成した後はどうすればいいのでしょうか?

ドラクエよろしく激闘の末ラスボスを倒して全クリした後に何かやることがあるのでしょうか?何かやる気になります?

 

そうなんです。やることないんです。やること決めたばかりに。

おんなじようにぼくらの目的みたいなものがもし決まっていたとすれば、それを達成した瞬間ぼくらは意味をなくします。ミッションクリアで用済み。生きる意味、存在する意味なしです。

だから生命は目的を持ちません。持てば生命としては失格なのです。

 

誤解するかもしれないので念のため断っておきたいのですが、進むべき方向やぼんやりとしたルールすらもないカオスがいいと言っているのではありません。

可能性を消すなと言っているのです。可能性に揺らぐことすらできなくなる終了が決っている未来を選んだらあかんと言っているのです。UCで言えばバナージ・リンクスなのです。

 

だから巷でたまに聞く「人間が生きる目的」「人生の真の目的」なんてものはない方がいいし、あってはいけないものだと思います。
※あ、もちろん短期的な目標を持つことがダメだと言っているわけではありませんよ。目安みたいなものは決めた方が頑張りやすいですからね。目的と目標を混同しちゃダメっす。

 

 

生命はある程度無秩序でなければいけない。

 

という雑記。