非細菌性慢性前立腺炎の治療方法、対策まとめ
事の発端
ここ2、3ヶ月、毎日10時間以上ずっと座りっぱなしでデスクワーク(コーディング)をしてたら先月の末あたりに
「あれ……なんかピリピリするってかジンジンするってか痛い……てか腫れてる?」
みたいな感じで会陰部に違和感を感じました。
その後自分の症状をいろいろと調べてみると、どうやら慢性前立腺炎の可能性が高そうな感じ。
名前からして馴染みがなく無意識的に自分には無縁のものと思っていたのですが、この前立腺炎は20代〜40代の男性を中心にけっこうな割合の人がかかるものらしく、どうやら自分にもお鉢が回ってきたようです。
この段階では自己診断だったので、医者に診てもらうために泌尿器科を受診しました。(まず前立腺炎とかって馴染みがないのでどの科に行ったらいいか分かんなくてちょっと迷いました)
尿検査をして細菌の有無を調べて、超音波検査をしてエコー写真を撮りました。直腸診はしなかったです。
結果、尿に細菌は存在にしないこと、前立腺炎に若干のむくみ(膨らみ)が見受けられること、現在の症状(会陰部の疼痛、違和感、熱っぽく腫れてる感じ)から非細菌性慢性前立腺炎だと診断されました。ちなみに前立腺炎のほとんどはこの非細菌性慢性前立腺炎だそうです。
ただ原因や治療方法に関しては現代医学でもはっきりしていない部分が多いらしく、ぼくがかかったお医者さんもだいぶ歯切れが悪かったです。
この疾患に関してネットで検索していろいろ調べたりもしましたが、どうも販売しているサプリメントの有用性を訴えるために無理矢理な構成になっている記事だったりが多かったので自分でもまとめてみることにしました。
信頼性のある資料
前立腺炎、非細菌性慢性前立腺炎の症状や原因などはWikipediaで概要を知るのが無駄がないと思うので貼っておきます。
Wikipedia前立腺炎 – Wikipedia
Wikipedia非細菌性慢性前立腺炎 ※ただこちらの記事は2017/12/07現在「この記事には独自研究が含まれているおそれがあります」表示有り。個人的にも少しバイアスがかかっているように見受けられるので少し留意されたし。
医学的エビデンスに基づいた論文でネットから参照できるものだと以下の論文が(自分が確認した中では)ありました。
参考論文慢性前立腺炎の診断と治療 中神義三著 – 1992 –
最近の論文(新たに有効性が発見された&ある程度の期間公開されている論文)も探してみたのですが、ぼくは見つけることができませんでした。
上の論文で非細菌性慢性前立腺炎の治療に触れている箇所は
慢性非細菌性前立腺炎:クラミジア,ウレアプラズマの感染にはTC系やマクロライド系の抗生物質の投与を行い,消炎鎮痛剤の併用も行われ,前立腺マッサージも週1~2回行うとよいとの報告がある
引用元:慢性前立腺炎の診断と治療 中神 義三著 33,34
という部分です。これは前述のWikipediaの主張と相反する部分もあるのでその点は留意されたし。
対策、治療
前述の資料が示すとおり、非細菌性慢性前立腺炎の原因は生活習慣やストレスによる炎症だという見方が強いです。
なので非細菌性慢性前立腺炎の対策、治療方法を大きくまとめると以下の4つになると思います。
1.薬によって炎症を抑える
対処療法ではありますが、前立腺部で炎症がおこっているのはまず間違いないので、この炎症を抑えるための薬を処方してもらう方法がまず1つ。
※抗生剤の効果の有無が取り上げられることもありますが一個人では全く判断できないので、かかりつけの医師の指示に従いましょう。
2.血行を良くする
さっきの薬での治療が対処療法だとするとこちらは原因療法に当たります。(同時に予防にもなりますね)
・定期的な運動習慣をつける
・座りっぱなし等、うっ血しやすい状態を避ける
・血行を良くするサプリ(ギンコビロバ等)を摂取する
といった方法があると思います。
3.会陰部への刺激を抑えるクッションを買う
個人的には下のクッションがおすすめです。安いですしね。
ちなみに、「円座クッションがいい!」といろんなところで紹介されていたのでAmazonの健康クッション部門でベストセラーにもなっていた「お医者さんの円座クッション」というやつをぼくも買ってみたんですが、個人的にあれは効果無し……というか逆効果でした。値段は上のやつの3倍以上したのに……
構造的に真ん中の部分には刺激がいかない構造なんですけど、これは高さが一定なので真ん中に座ろうとすると会陰部が圧迫され、奥の方に座ると肛門部が圧迫されます。どちらにしても局所的にうっ血状態になってしまうので、(姿勢矯正や痔対策ならいいのかもしれませんが)前立腺炎用のクッションとしてはちょっとおすすめできません。
4.ストレスをなるべくためない
説明不要の万病の元、ストレス。(強いストレスが慢性的にかかっていると血行にも影響することもあります)
ご自愛ください。
以上、ご参考になれば幸いです。