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森博嗣「神様が殺してくれる」を読んだ感想

   

神様が殺してくれる

森博嗣作品を読むと決めていたぼくにはこのタイトルと表紙の絵だけで十分。2秒でカゴに入れた。

森博嗣がこのタイトルっていうのも込みなんだけど……なんか惹かれる。それがこの小説の内容を暗に示しているのは面白い。

あ、ちなみにこの記事は具体的なストーリーの展開には触れません。(いちおうネタバレ無し)

以下感想。

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中盤あたりまで読んで気づいたのは一場面一場面の描写が無駄に長いということ。叙述的というわけじゃない。むしろ内容のわりにはけっこう淡白な書き方をしていると思う。単純に説明しなければいけない部分が多いからだと思う。まぁ仕方ないのかもしれないけど、だいぶ助長的だ。

そういった感じで言葉を尽くしてはいるけど読みにくい。この前感想を書いたイデアの影はすごく読みやすかったけど、これはかなり読みにくい。なんかこうシーン描写がスムーズじゃない感じ。登場人物がテモアン、ルネ・スーレイロル(フランス人)とかエジー・ノイエンドルフ(ドイツ人)とか聞き慣れない名前ばかりだからっていうのはそこまで影響してない気はする。

そういえば

言葉にすると、少しずつ嘘が混ざるような気がする。

森博嗣ってこういったシニフィアンシニフィエの説明が多い気がする。いや森博嗣に限らず言葉を扱っている小説はこの手のものが多いかもしれないけど。

で、最後。

驚きはあった。でも驚きしかなかった。

よくある「結末を予想している読者への裏切りだけを優先させた、あまり面白くないもの」になってしまっているように感じた。特に後味は良くなかった。

どちらかというとこっちのほうが普通のミステリー小説っぽいんだけど……ぼくはミステリィ小説を読みたかったのだ。

個人的にはこれまで読んだ森博嗣作品(30冊くらい)の中で一番面白くなかった。学びも少なかったように思えるけど、これは自分が未熟なだけかもしれないので断言はできない。

とりあえずタイトルと表紙絵でものすごく惹かれただけにけっこう肩透かしをくらった感じがある。

ちなみにタイトルの副題にもなってる「Dieu aime Lion」の意味は「神はリオンを愛している」。フランス語。Dieuは日本語で神、aimeは日本語で愛してるの意。

 

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