現代政治の最大の問題点を論じてみる
2016/06/27
今日はけっこう短めな話になりそうな気がしている。
まぁそんな余談はいいとして今日も徒然なるままに書き綴っていこうと思う。
そして「である調」である。なんとなく。
政治。
それは国の一般構造を作る非常に非常に大事なものである。
かのアリストテレスもニコマコス倫理学の中で政治は一番大事なことなんじゃないかなぁ、的なことを言っている。
要するに、すごい大事なことなのだ。
当たり前のことだが、国の枠組みをこれによって作っているわけだし、現代の主権国家体制の枠組みの中では、どんなに他のところで力を得ても政治的にひっくり返されたらどうしようもない。
一番力を持っているものといっても差し支えないだろう。(今は絶対そうだとも言い切れないのだけど、ちょっと話が複雑になるので今回その話は割愛)
そんな大事な政治だが、みんながよく感じているように上手くいってはいない。
なんか上手くいっていない。
昨今の国会の様子やニュース等を見ていて
「自分達の保身のことしか頭にないのか?」
「なんでこんなことばかりしてるんだろう。」
「本当にやるべきことがもっともっとあるのは明らかなのに……」
という何かしらのわだかまりをみんなが抱いているハズ。
こうなっている原因は、次の現代政治の根本的構造問題にまとめることができる。
政治というのは、
その目的が「社会のより良い形を目指すこと」であるのに対して
その条件が「大衆の支持を得ること」であるから
である。
本当は正しい政策ではないと分かっていても、政治家として生き残るためには声の多い方へいい顔をして、その味方として陣取らなければいけない。
それが前提条件だ。
「そんなのはおかしい!多少国民は苦労するだろうが、こっちを選ばなければ将来国全体が危うくなってしまうのだ!」と大衆に嫌われる選択を叫ぼうものなら政治そのものに参加できなくなる。本末転倒である。
つまり、
政治の条件を満たそうすると、目的そのものに反してしまう。
目的に向かって動くと条件を満たせなくなる。
こういった矛盾(コンフリクト)が多々起こってしまうことが現代政治最大の問題点だと思う。
ところで、今現在の日本は民主政だ。
民主政、というのは文字通り民が主となる政治である。
当然の帰結として、この政治が上手くいくかどうかは国民にかかっている。
ぼくら大衆の支持が得られなければ、政治家はどんな良い政策でもとることができない。
つまりさっきの問題の原因はぼくらがきちんと政策を選べていない、
正確にはより良い政治家が選ばれるという状況をぼくらが作れていないことにあるのだ。
某アニメの言葉を借りれば
「選挙とは、お前達が誰かを選ぶのではない。お前達自身が、お前達自身で選ぶのだ。その地位を・力を・生き方を!」
である。
目先のことしか考えられない政治経済のど素人達が国の舵取りをして、はたしてうまくいくだろうか。
そう。
ぼくら自身が、ぼくらにとって本当に良い姿とその現実的な道筋を把握した時、初めて政治はぼくらの支持と一致する。
現在の制度でこの問題を解決したいのであれば、変わるべきは政治家ではない。
変わるべきはぼくら大衆なのである。