サイトのキャプチャ(スクリーンショット)を使うのは著作権上OKなのかをざっくりと
2016/10/20
これまでブログで著作権についての記事をいくつか書いてきましたが、今日は「他のサイトのキャプチャ(スクリーンショット)は自分のサイトで使用できるかどうか」を簡単に説明したいと思います。
他のサイトのキャプチャ(スクリーンショット)画像は自分のサイトで紹介できるのか
「引用」とは著作権法上も認められている行為で、これは他人の著作物をその著作権者本人に許可を得ることなく紹介することができるというものです。
参考リンク引用 – Wikipedia
で、結論を簡単に言えば他サイトのキャプチャ画像は
「引用の要件を満たすなら利用可能」
です。
ということでポイントはその要件がどんなものか、ということですね。次にそれを紹介しましょう。
引用する際の5つの注意点
自分のサイト、ブログでキャプチャ、スクリーンショット画像を引用する際に満たすべき具体的なポイントはざっくりと言えば次の5つ。
1.公開されたサイトのキャプチャ、スクリーンショットであること(つまりオープンになってないモノの引用はしてはいけない)
2.キャプチャ、スクリーンショット画像の引用元サイトURLやサイト名の表記すること。(つまり引用元の明示をする)
3.画像のすぐ下に引用元サイトURLを表記したり、注釈をつける等してその画像が引用元サイトのものであることを分かりやすくする。(つまり引用物であるとはっきりさせる)
4.自分の記事を補足する意味で引用を行うこと。(つまり引用の方が記事のメインにならないようにする)
5.元々のイメージを損なうような改変はダメ。掲載する上で必要性が認められるトリミング加工等はOK。(つまり著作権者の意図に反した加工はダメ)
著作権法に照らして要約すると以上のポイントにまとめられます。
これらの要件に反していないならば引用(合法)、一つでも反していれば盗用(違法)になります。
※一般的な場合の話ですのでこれらを満たしていればどんなものでも例外なく合法というわけではありません。個別具体的な案件に関しては自分で精査し、自己責任で引用下さいますようお願い申し上げます。
以下の記事はマンガ風になっていて分かりやすいのでご参考まで。
参考リンクサイト画面などの著作物を正しく引用する方法とは?/【漫画】僕と彼女と著作権・第3話
あとがき(雑記)
SNSのシェア機能やアフィリエイトによる画像利用、パブリックドメイン(著作権フリー)画像利用だけではちょっと分かりにくいかなぁという時は多いのでぼくもよく引用します。ちょっとグレーゾーンが広いので見やすさ重視で毎回やり方が違いますけど。
これまでもいろんな記事で言ってますけど著作権関連はホントに白黒つけにくいですよね。グレーゾーンの中でもだいぶ違いがあります。日本一有名なんじゃないかってくらいのニュースサイトでも「え?この画像の引用元の表記こんなんでいいのか?……2、3回クリックして別サイトに飛ばないと引用元サイトのURL出てこないぞ……」って記事よく見かけますし。