ぼくらの研究

ぼくらのための研究をしていきます。

咳き込んだりくしゃみしたりして米が鼻に詰まった時の対処法

   

咳き込んで米が鼻の奥に

いやー困る。本当に困る。こういうの一番嫌いです。

世界中のみんながこの悩みで浪費されるコストとパワーを減らすべくぼくがここに対処法を記録しておくことにします。

 

 

本当に鼻の方に詰まっているのか?

まず

「何かが詰まっている、つっかえているような感覚はあるけど、それは鼻の方なのかそれとも喉の方なのか、どこらへんにあるのか分からない……」

という疑問が出てくると思います。

初めに断っておくと喉か鼻の中間あたりに何かものが詰まっているような気がする場合は、鼻の奥(正確には後鼻孔という場所)にものがつっかえている時が多いです。少なくても鼻の中(鼻腔内)でしょう。

後鼻孔

画像引用元:http://www.i-l-fitness-jp.com/comment/ha/bi-nasal-cavity.html

心配する人もある程度いると思うので書いておきますが、気管に詰まっているということはほぼないと思います。その場合は明らかに喉の奥、気管のほうにつまっている感じがして苦しいと自覚できるので。

ということで、つまっているもの(米粒など)が鼻にあるのか喉にあるのか分からないような感覚のときはだいたい鼻の中にあるということです。

 

鼻の奥につまっているもの(米)を取り除く3つの対処法

本題。この、何をするにもストレスがたまってずっと憂鬱な気分になってしまう由々しき事態を解決するための方法をご紹介します。

ぼくも悩まされてけっこう調べましたが、結局この3つしか見つかりませんでした。

1.そのまま経過観察

そんなのは対策とは呼べないと言われればそれまでなのですが、この鼻腔、特に後鼻孔という部分は自分の舌で手で触れることができない部分で、文字通り手出しができないのです。基本的には。

また、さっきも少し説明したように咳き込んだりするわけでもなく鼻と喉の中間あたりに異物感がある程度の状態というのは通常そこまでパニックになる状況ではありません。

通常1日くらいなら放置して様子見しても特に問題はないそうです。(ぼくのかかりつけの耳鼻科の先生談)

むしろどうにかして取ろうと頑張って鼻に綿棒とか細いものを突っ込んだりする方が悪手です。鼻腔を傷つけてしまいます。Twitterや知恵袋などを見ていると無理矢理なんとかして出血する人も散見されます。

ということで、自分で鼻の中をいじって取ろうとするのはNGです。

それだったら(すごくつらい状態なのは分かりますがぐっと堪えて)そのまま日常生活を送る方が懸命です。

そもそも鼻の中には繊毛という小さな毛がびっしり生えていて、この毛が粘液といっしょに異物を外に運び出す運動(繊毛運動)をしてくれます。この他にもちょっとの振動で少しずつ中の米粒は動いていくので、ほとんどのケースはふとした瞬間にぽろっと落ちてきます。

必要以上に不安がらないように。いや、ほんとつらい状態なのはわかりますけどね。

2.耳鼻科にいってとってもらう

そうはいっても待てど暮らせど落ちてこない。1日経ってもずっと何か引っかかってる感じする。気持ち悪くて耐えれない。

そういう場合は耳鼻科のお医者のところにいって取ってもらいましょう。

専用の細いノズルで空気を出したり逆に吸い込んだりして鼻の中にあるものをきっちり取ってくれます。(奥までグッとされるとちょっと痛いですけどね)

費用(診察料)も1000円以下でおさまることがほとんどなので、気になるようだったらさっさと医療機関へGO、です。

3.鼻うがいをする

医者の診療時間が終わってたり他のいろいろな事情があったりして、医者に行けない時にやる方法。

さきほど自分で鼻の中はいじれないと言いましたが、この方法はある意味いじれます。おそらく個人ができる唯一の方法です。

基本的な鼻うがいのやり方は以下の通り。

――鼻うがいの方法は、大きく分けて2通りあると言います。

遠山先生 慣れないうちは、まず、洗面器を使っての鼻うがいをお勧めします。0.9%の食塩水を作るところから始めます。具体的な方法は次のとおりです。

1.洗面器に2リットル(ペットボトル1本)程度のぬるま湯(25~30度)を入れます。そこに、18グラム(大さじ1杯程度)の食塩を入れます。

2.鼻から水がこぼれて洋服や床がぬれることがあるので、タオルなどをかけておきます。

3.洗面器の食塩水に顔を近づけて、片方の鼻の穴を指で押さえ、もう片方の鼻の穴から食塩水を吸い込みます。飲み込まないように、少しだけ息を止めましょう。

4.洗面器から顔をはずし、吸い込んだ食塩水を鼻から出します。

5.もう片方の鼻も同じ要領で行います。これを、3~5回繰り返します。

6.軽く鼻をかみます。鼻の奥にたまっているものが出やすくなるでしょう。ただし、食塩水が鼻に残ったままかんではいけません。鼻の粘膜が炎症を起こす原因になります。

――これなら気軽にチャレンジできそうです。慣れてきたらどうすればいいでしょうか。

遠山先生 先の4番のところで、少しだけ上を向き、口の方へ水を落とし、口から水を吐き出すようにします。わりとしっかり吸い込まないと口まで届きませんが、一気に吸い込んだり、強く吸い込んだりし過ぎないようにしてください。

洗面器でなくても、「コップ1杯のぬるま湯(200cc)にティースプーン1杯(1.8グラム)の食塩を溶かしたものを使用する」とか、「ドレッシングボトルのような、細いノズルがついている容器に0.9%の食塩水を入れてから鼻に注入する」という方法もあります。

この場合は、やや上を向き、片方の鼻を指で押さえ、もう片方の鼻からノズルを利用して、ゆっくりと食塩水を注入します。このとき、「えー」と声を出しながら行うと注入しやすくなりますよ。

引用元:専門医に聞く。鼻うがいの正しい方法

 

鼻の奥にある米粒もここまでやればほぼ確実に取れるでしょう。

 

ただし、この鼻うがいをする上でいくつか注意点があります。

やり方を誤ると状況が悪化しかねないなので以下のポイントに気をつけましょう。

 

 

水道水は使わない。生理食塩水か鼻うがい専用洗浄液を使う

水道水には微量ではありますが有害な細菌やアメーバがいる可能性があります。日本の水道環境は非常にいいですし滅多にいませんが、万が一いたときのリスクを考えるとそのまま使うのはおすすめしません。

口から水を飲む場合、通常これら細菌群はそのまま胃にいくため胃酸で死滅します。ですが鼻うがいのように直接鼻から水を入れる場合は胃の前に耳や脳にたどり着く可能性が出てきます。

煮沸して細菌やアメーバを殺す方法もあるのですが、本当にきちんとするなら1時間程度の沸騰時間が必要です。

そういった手間も考えるとあまり現実的ではないので、やはり生理食塩水を買って用意しておくか、精製水か蒸留水1リットルに対して9グラムの塩を入れて生理食塩水を作ることをおすすめします。(塩化ナトリウムが0.9%の割合で含まれている食塩水のことを生理食塩水と呼びます)

一番手っ取り早くて安全なのは市販の鼻うがい専用洗浄水を使うこと。

 

もちろん井戸水などは論外。

ちなみに殺人アメーバとして有名なフォーラーネグレリアによる原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)まで心配される方もいますが、フォーラーネグレリアは日本にもいるとはいえ主に河川や湖沼、温泉等の淡水が生息場所です。好む水温は25~35℃。今日日本全国の温泉や川などで淡水を鼻に入れている人が大勢いるにも関わらずこのアメーバによるPAM発症例は国内では1件(1996年11月佐賀県鳥栖市 感染経路不明)しか確認されていませんし、もろもろの条件から外れているのであればこのアメーバに関しては気にする必要はないでしょう。体質的に発症する人が稀ということですし。というかこのアメーバのPAMには現在の医学では手のうちようがないのでそういう意味でも心配しても意味がない

鼻うがい中につばを飲まない、うがい水も飲まない

洗浄水(生理食塩水や専用洗浄水)が鼻腔内のまだ残っている状態で飲む動作をするとそれが耳にまわって炎症を起こしてしまう可能性があります。

ダメ。

鼻うがい後すぐには鼻をかまない

鼻うがい直後というのは洗浄水(生理食塩水や専用洗浄水)が鼻腔内のまだ少し残っている状態。

さっきと同じ理由でそのまま強く鼻をかむとそれが耳にまわって炎症を起こしてしまう可能性があります。

鼻うがい後というのはすぐにでも鼻をかみたくなる衝動に駆られますが、そこを少しの間我慢しましょう。ひどいことを言うようですが、鼻を吸ってもいけません。

環境にもよるので具体的に何秒、何分という目安はありませんが、あえて言うなら「鼻の中から洗浄水がなくなったな」と感じたころが目安です。そしたら軽く鼻をかみましょう。軽くです。

 

 

まとめると

つらいけど頑張って落ちてくるのを待つ→(それでも落ちてこない。つらい)→医者に行こう→(医者にはいけないんだけど、どうしてもすぐなんとかしたい)→鼻うがいをする

という感じでしょうか。

 

以上、ご参考になれば幸いです。あぁもう二度とこんなことは嫌だ。