ぼくらの勉強

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俺のデッキは最強だぜ

      2016/10/25

「俺のデッキは最強だぜ!」

小学生が大粒の汗をぼくの顔面に飛ばしながら目の前を通過した。

夏の訪れである。

 

ぼくは今お盆ということで実家に帰省している。祖母から五千円をもらって家族全員分のハーゲンダッツを買いにコンビニに行くところだった。お使いである。

五千円札が見えた瞬間、家族の人数とハーゲンダッツの単価をかけおつりを概算するという経済合理的脊髄反射が起こりコンマ5秒で顔が緩んだ。おいしい。まだアイスを食べていないはずなのにすでにおいしい。

しかしおつりの額なんて全く気にしない様子のおばあちゃんの顔を見ると、確信犯的に受け取る自分はなんて姑息で卑怯なんだと罪悪感でいっぱいになった。
人間は矛盾をかかえる生き物である。
ぼくは今ハーゲンダッツ(抹茶)をかかえている。

 

田舎はいい。まず空気がうまい。ご飯も安くて旨い。道路が広い。のんびりまったりしている。あとジムが過疎っててカイリュー無双ができる。
つい最近まで多忙を極める日々を送っていたぼくにはとても新鮮だ。

子供の元気もいい。コンビニから帰る途中郵便局の日陰でスマホをいじっているぼくの顔面に汗を飛ばしていることに気づかないほどだ。

小学生の頃のぼくはどんな子供だっただろう。少なくてもあの子供と同じようにカードゲームに興じていた時期はあった。
分からないながらもギャザリングにハマって、貪欲なネズミ(2マナ 1/1)を500円で買ったっけなぁ。ちなみに売ったのはいまだによく遊ぶ幼馴染で親友のGである。思えば昔から血も涙も金もない奴だった。

色鮮やかな小学校時代と自転車のかごに入れているハーゲンダッツの溶け具合に思いを馳せて、ペダルに足をかける。

さて、次のポケストップまであと1キロくらいか。

 - ポエム