ぼくらの研究

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みんなGoogleのモバイル広告うっかりタップ回避で勘違いしていることがある

   

Googleさんがモバイル広告でのいわゆる「うっかりタップ」を回避、防止するための対策を発表しました。
最近のニュースですが、Twitter上でもけっこう盛り上がっている様子。

これについて悲観的な勘違いをしている人が多いようなので記事にしました。

 

ざっくりとしたまとめ

  • モバイルイメージ広告で、画像の端の数ピクセル分はタップしても反応しないようにした
  • アプリインストール広告で、アプリのアイコンをタップしても反応しないようにした
  • 広告表示からタップできるようになるまでに遅延時間を設けた

参考リンクGoogle、AdWordsモバイル広告の“うっかりタップ”回避策を発表

今回のGoogleの対策の要点は上の3点です。

文字通り、スマートフォン等のモバイル端末で「うっかりタップ」を防止する内容となっております。

スマホをいじっているとGoogle AdSenseに日々お世話になっている僕らですらうっかりタップ(クリック)してしまうことがありますね。
「あーいう押す気がなかったのに押しちゃうクリックなくそうぜ!」
というのが今回の主旨です。

 

みんなの勘違い

では本題に入ります。

今現在、

「これでブロガーは終わったな…」
「アドセンス収入は壊滅的になる。」

という感じのつぶやきがネット上のいろんなところで見られます…

 

が、これは勘違いです。

 

たしかに、短期的にはモバイル広告収入が減ることが予想されます。
今回の変更によってクリック率が確実に下がるからです。

でもこのクリック率の下落は、広告主の成果にならない誤クリックが無くなったということです。
これは、広告主からすれば1クリック当たりの成果、成約が増えるということを意味します。
おのずと1クリック当たりの単価は上がっていく。

つまり、中長期的に見ればクリック率は若干下がりますが、クリック単価は上がるでしょう。

もっと言えばクリック率が下落するとはいっても、それは誤クリック(誤タップ)分だけです。
不当なやり方でクリックを誘導していた人は大きくクリック率が下がるでしょうが、ちゃんとしたやり方でAdSense広告を表示していた人のクリック率はそこまで変わらないでしょう。

広告主が今まで不正クリックに払っていた広告費が正当に表示している人にまわってくるのです。

今回の対策を釣り堀に例えよう

例えば…釣り堀(つりぼり)です。
※ちょっと不謹慎な例えだとは思いますが便宜上の例えです。ご理解ください。

広告主(客):釣りに来た人
Google:釣り堀管理人

Googleと広告主

お客さん(広告主)は魚を釣るため(お客さんから成約をとるため)にGoogle釣り堀に行きます。もちろん有料。

で、この釣り堀で魚を釣るために貸し出される釣り竿(広告枠)、これを作っているのがブロガーです。

ブロガー

ブロガー:釣り竿を作る人

お客さんはより魚を多く釣るために釣り堀に来ています。

釣り堀(Google)としても、お客さんがいっぱい来てくれるようになるべく最適な釣り竿を貸そうとしています。

でもたまに粗悪な釣り竿を貸してしまうことがあります。

誤クリック例

釣り竿を作る人(ブロガー)としては売上になりますが、お客さん(広告主)は当然マイナス。釣り堀(Google)としてもお客さんが来てくれなくなるのでマイナスです。

 

さて、ここで例えばGoogle(釣り堀管理人)が
「お客さんがどう頑張っても釣れないような粗悪な釣り竿を貸すのは禁止!」
というのを発表したとして、
釣り堀全体の売上が下がると思いますか?
ちゃんと釣り竿を貸している人の売上が下がると思いますか?

今回の話はそういうことです。

 

「誤クリック(タップ)が防止されたら、ブロガーきついよ!」
と言っているのは
「クズ釣り竿が売れないと、商売あがったりだよ!」
と言っているのと同じだと思います。

 

つまり今回の措置は、

不正をしている人の広告収入を減らし、ちゃんとしている人の広告収入を上げる(適正にする)ものです。

 

今回のような広告クリックに限らず、Googleが対策、変更、発表するものはすべからく、不正を罰し正当に価値を提供している人を評価することに終始しています。

アルゴリズムの変更しかり、広告の仕様変更しかり。

だからぼくらは抜け道を探すのではなく(そもそもGoogleさんの上をいく抜け道をいき続ける方がつらいとは思いますが)、正面から価値を提供することに集中できるんだと思います。