ぼくらの勉強

ぼくらのための勉強をしていきます。

女子高生がわざわざ隣に座ってぼくをちらちら見てくる

   

時刻は23時をまわっていた。

電車に乗って帰宅の途についているぼくの体力はほぼゼロ。

スマホでApp Storeを開き「ポケモンGO」と検索する親指を動かすのが精一杯だった。

そんな時である。

 

ふっ、と人の気配とともにこの世のものとは思えない香りを感じた。

条件反射的に顔をあげると、隣に女子高生が座っているではないか。

ぼくは驚いた。

香りに勝るとも劣らないその美しさに。

次の月9主演女優は有村架純かこの子か。これはもう完全にどこかの事務所に所属している。間違いない。

 

驚いた理由はもう一つある。

時刻は真夜中。本来なら高校生は補導されるかもしれない時間帯で、車内の座席はかなり空いている。

反対側の座席は特に空いている。というか1人(赤髪)しか座ってない。

かたやこっち側はやや人がいる。ぼくの他に中年のサラリーマンと金髪の女性が座っていたと思う。

図にするとこんな感じだ。
天使とためのの構図

いや、これどう考えてもあっちの空いてる方に座るだろ。

 

だがしかしButけどけれどyet実際彼女はぼくの隣に座ったのだ。

これは由々しき事態である。

まさかという妄想が何度も頭の中を駆け巡るが、すぐそれを取り消す。

そんな一面的な見方ではこの世界を正しく認識することなどできないのだ。

うん。落ち着け。第三者の厳しい目で見ていこう。

てかこれフラグだろ。勘違いでしたーっていうオチが待ってるに決まってる。あぁ、分かっているさ。

 

そんな感じで自分を納得させていたのだが、さっきからぼくの顔をちらちらと覗き見る天使の視線を感じる。それもけっこうな頻度だ。

え、うそやろ

と思い、6回目くらいにぼくもチラッと目をやったが、彼女はサッと目を背けた。

 

間違いない。見てた。ぼくを見てた。完全に。(心拍数130)

 

これはもしかしてもしかするのではいやまさかそうなのではもしかするともしかするのでは…………

いや高校生はだめださすがにだめだ最近投票権を認められた年齢とはいえダメだ違法ではないが不適切だあれか当たり屋的なやつかいや間違えた美人局か冤罪にされるのかこういう時は両手を上に上げたほうがいいのかそろそろ高校生同士の付き合いもいいけど年上の彼氏というにも憧れる年頃かそういえば最近20才と51才が結婚したっていう

と思っていると停車駅に着いた。
隣にいた天使がすっと立ち上がりぼくから離れていく。

反対側の赤髪のシャンクスも降りる。

天使はドアから降りるなり泣き出し、シャンクスも彼女に胸を貸しながら何か言っている。

左腕はちぎられていないようだが、遠ざかる景色の端で寄り添う二人はワンピース第1巻的に絵になっていた。

だから物事は一面だけで判断してはいけないとあれほど

 - 雑記