ぼくらの研究

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サムライトルーパーと正義成分

      2016/10/04

 

おそらくこのブログを読んでいるほとんどの人が知らないと思われるくらい太古の昔のアニメ。

サムライトルーパー。

 

鎧伝サムライトルーパー 第六巻 [DVD]

 

 

ぼくが生まれる前のアニメなんですけど、ぼくはこの作品をよく知っています。

むしろけっこう思い入れがある方。

 

完全に世代からは外れてるんですけど、親がこのシリーズ好きだったみたいで実家に全話あるんですよ。ビデオテープ的なものでズラーっと。

今見ると戦闘シーンとか「え、結界?走るの?なにそのシュールな絵」「え、その13角飛び蹴りみたいな動き無駄すぎじゃない?」って思っちゃうし会話とかも「あなたどんだけ食い気味で話すの?」みたいな感じでつっこんじゃうんですけどね。

でも当時は子供ながらに「鎧ギアかっけー」とか思いながら見てました。

ポケモンの名前に登場人物の名前をつけたりしたのは黒歴史いい思い出です。

そういえばエンテイとかスイクン捕まえるの大変だったなぁ。あれキレそうなくらい逃げられるのにそんな強くなかったですよね?

 

あ、ごめんなさい。話戻しますね。

 

 

でね。

このサムライトルーパーにMessageっていうシリーズ(OVA)があるんですよ。(これも実家に全話有り)

 

サムライトルーパーを知っている人でもたぶんこれはよく分かんないんじゃないかなーていうか途中で見るのやめたんじゃないかなー的なシリーズです。一応最終章だけど

 

ぼくも当時はよく分かりませんでしたし、途中で見るのやめました。

もう意味わかんなかったし。ポカーンってなったし。

いま見ても無駄に難しい表現だなぁと感じる部分が多くて、当時小学生のぼくには完全消化不良な作品でした。

加えて大人向けのシリアスさというか……悲しい雰囲気が漂いまくっていたので見ていて精神的なダメージが。

 

ただなんか登場してくる鎧が隠しキャラっぽくてかっこよかったので続きが気になったのは覚えてます。

 

で、大人になった今見てみたんですよ。

 

そしたらけっこう考えさせられるものがあって。

なんかいろんな争い全般について。まぁいまだに解説サイトを見てからじゃないと消化しきれないくらい視聴者への説明のない作品なんですけど

 

 

「結局お互いがお互いの立場を正義と叫んでいるだけだ」的なONE PIECEドフラミンゴさんよろしく相対主義万歳作品はけっこうあります。というか今は多い気もする。

でもだいたいの作品のメッセージはそこで終わっていて「で、どうすんの?」というところまで突っ込んでいるものは少ないように思います。

 

この作品はそこらへんにも踏み込んだ感じの作品。すごい分かりにくいけど

 

あれなんですよ。

多いじゃないですか。

 

某偽物語で言ってる

正義の第一条件は正しい事じゃない。強いことだ

のセリフだけ聞いて、その後の

「正義は必ず勝つんだろ?だったら勝った方が正しいって事でいいんだよな?兄ちゃん?」
「その考え方は危ないよ…正義とは随分程遠い。」

ってセリフを聞き流しちゃう、結局勝った方が正義なんだよ的主張。

 

いや勝つのが正義の条件なんだけどさ、それは条件であって正義そのものってことにはならないしさ、正義の成分ってそれだけじゃないんじゃないかなぁ。

 

 

以上、いろんなところのポジショントークの繰り返しに悲しくなって昔のアニメみたらなんか感慨深くなったわ的雑記でした。

 

*ちなみにサムライトルーパーのトルーパーは英語で言うとtrooper。兵団とか兵士的な意味。なのでサムライトルーパーを日本語にすると「侍兵達」みたいな感じでしょうか。