ぼくらの勉強

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人工知能「人間は優秀な機械なのか」

   

 

人工知能が書いた小説がとある賞の一次審査を通過したとかでけっこう盛り上がっていることもあってか

「人工知能はどこまでいくのか?」
「人間の心はコピーができるちゃうの?」
「人間はそのうち機械にとって代わられるんじゃ……」

みたいなことを心配する声をけっこう見かけたので、今日はちょっとこんな記事を書いてみようと思った。

 

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結局のところこの話は

「人間は優秀な機械なのか」

という問いに集約されると思う。

 

 

この答えがYesならぼくらは遅かれ早かれ機械に完全に代替される。

この答えがNoなら人工知能、機械は人類に到達することはない。

 

アリストテレス的に「全体は部分の総和以上の何かなのか」というふうに言い換えてもいいかもしれない。

 

でもこの問いは今はこれ以上深掘りしない。ひとまず置いておこう。

 

 

他に

「人類は機械によって脅かされるのか」

という問いがある。

 

これは間違いなくYesだ。

アリストテレスよろしく論理の連続では一つの全体を表しきれないとしても、同時にぼくらは機械ほど論理を連続させる能力がない。

機械がぼくらに追いつけないとしても、同時にぼくらも機械に追いつくことができないのだ。

人工知能というものはこれまで開発、発表されてきたどんな高性能のものも結局のところ予め設定された式に従って動いているだけのものなので、(最近流行りの自己学習型ロボットや件の小説を書いた人工知能ももちろん含む。)その指向性の管理によって今のところぼくらは機械をコントロールしているが、その速度が爆発的に上昇した際にたとえぼくらがその指向性を把握したとしても思いもよらない結果を起こしてしまう可能性は充分ある。

 

うん。分かりにくいな。

言い換えよう。

 

ブーメランだ。

ぼくらはブーメランを投げる時、どんなに勢い良く投げても投げる方向やタイミングを自分でコントロールできる。速さや軌道もたかが知れてる。

だからそのブーメランによってホワイトハウスが破壊されてしまうなんてことはないし、投げた人がキャッチミスして死んでしまうなんてこともない。

 

ではそのブーメランが1098347349回軌道を変更するものだったらどうだろう。
ではそのブーメランが地球を一周した後に返ってくるようにしたらどうだろう。
ではそのブーメランの速度がマッハ3だったらどうだろう。

 

そういうことである。

 

 

 

イーロン・マスクを初め各界の著名人が人工知能の脅威から人類を守る会的なものを作っている。

人工知能あぶないよーちゃんと管理しないと人類危険だよー的なやつだ。

だが、彼らが本当の意味で危惧しているのは人工知能ではない。

彼らは人工知能をよく知っているがゆえにそれが設定以外のことは起きようがないものだと分かっている。というかそう言っている。

危惧しているのは人間の方だ。

計算を間違えてしまったり、あるいはわざと事故をおこすよう設定してしまうぼくら人間の愚鈍さに危機感をもっているのだ。

 

手綱は常にぼくら人間にある。

だが未だ見ぬ速さと複雑さで駆けるそれを解き放った時に、再び手元に帰ってくるかを信じられないのだ。ぼくら自身の愚かさゆえに。

 

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