「ダンジョン飯」を読んだ感想
2017/02/26
最近マンガの感想ばっかだなぁ、とか思いますが「このマンガがすごい!2016」オトコ編1位にこのダンジョン飯が入ったということらしいので読んでみました。
注意点この記事には冒頭部分のネタバレが含まれます。ご注意ください。
ダンジョン飯
ダンジョン飯のあらすじ
ある日、とある墓地の壁から地下へと延びる巨大な空洞が現れた。そこから現れた一人の朽ちかけた男は、一千年の昔に滅亡したはずの黄金の王国の王と名乗り、王国は魔術師によって地下に囚われ続けているため、元凶である魔術師を討伐した者には国の全てを与えると言い残し、その体を塵のように散らせて事切れた。その言葉に魅かれ、この突如現れた魔物ひしめくダンジョンを踏破しようと、多くの冒険者が乗り込む時代が幕を開けた。
ライオス一行は、ダンジョンの深層にてレッドドラゴンに挑むも、空腹からチームプレイに乱れが生じて壊滅状態となり、ファリンはライオスをかばい、ドラゴンの餌食となってしまう。彼女が最後に使った脱出魔法の力で、一行は辛くも迷宮から脱出したものの、装備品以外の所持金もアイテムも失ってしまった。金銭的な問題から仲間の2人は他に職を求め、リーダーのライオス、残留したマルシル、チルチャックの3人は、ファリンが完全に消化される前に救出すべく、ダンジョンに戻ることにする。
ダンジョン飯の感想
うん。今までにない感じのマンガです。新感覚。
タイトルがそもそも今までにない感じの「ダンジョン」×「飯」という奇想天外な組み合わせだしね。
ぼくも全くテイストが分からないままページを開きました。
最初の数ページを見た感じでは「ん……?そんなにおもしろい感じしないんだが」とか思っていましたが、そこから摩訶不思議な世界に入り込んでいきます。ダンジョンだけにね。
なにせ開幕でいきなり主人公の弟がドラゴンに食べられるというかなりシリアスになりそうな感じに。でも実はRPGゲームよろしくだいたい生き返らせられる設定を出してコミカルな雰囲気に。
それでも改めてドラゴンの胃袋の中で絶賛消化され中の弟をいつまでもほっといおいてはダメだということになり休む間もなく再びダンジョンへ。
「最初はやっぱりとっつきやすいようになんかのステーキとかウマそうなものでつかみにくるかなー」とか思ってたら。
1番最初の料理…いえ最初のダンジョン飯から大サソリ、歩き茸、スライムの鍋。
「全然一般ウケ狙ってないよこのマンガ!開幕から独自路線全開だよ!」
と思いました。
もうこの時点でお察しかもしれませんが、このマンガは「うわーめっちゃうまそー!食欲出るわ―!」みたいなグルメ、料理マンガではありません。少なくても食欲に関してはぼくは1mmも湧きませんでした。
そういうマンガがお望みならバンビ~ノ!とか孤独のグルメとか将太の寿司とか大使閣下の料理人とか極道めしとかをおすすめします。
このマンガは料理グルメマンガのような体をとっていますが、中身はほぼエンタメ系です。実際に出る食材(魔物)は全て架空のものですし、出てくる食材を調理することも食べることも現実のぼくたちにはありません。
たまに深いようなことも挟んできたりしますが、基本的にエンタメ系。
独創的な展開で笑いを含みつつまったりと進んでいきます。
登場キャラもみんな魅力的です。今までにないネジの外れ方をしている主人公のライオス。マルシルかわいい。チルチャックは腐女子に狙われる気がする。ファリンはほぼ出番ないしよく分かんない。センシは……いいや。
でもまぁ「やべー!おもしれー!ハマるー!」……という感じではないかなぁ。でもなんか気になる系のマンガですかね。個人的には。
見ていてすごく感動して涙したり、おもいっきり笑い転げるようなことはまずないとは思いますが(失礼)続きがなんか気になるマンガです。
気になる。なんか気になる。3巻はよ。