ぼくらの研究

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東村アキコさんの「かくかくしかじか」を読んだ感想

   

どうやら最近「ヒモザイル」という東村アキコさんの作品が炎上、休載したようで。

ぼくはヒモザイルを読んだことはないけど、東村アキコさんの代表作である「かくかくしかじか」なら読んだことがあったのでそちらの感想を。

前置きまだ作品を見ていない人のために、この記事はストーリー上の具体的なネタバレはしないようにできるだけ頑張っております。

 

「かくかくしかじか」を読んでの感想

 

かくかくしかじか 1

 

このマンガは東村アキコ先生の自叙伝ではありながらフィクション顔負けの非常に魅力的なストーリーとなっております。

現在東村アキコさんは40才。(でも2013年に再婚した時の写真を見ても若い感じがしますね。) 今現在も例の炎上があったりといろいろと劇的ですが、でもここに書かれている彼女(達)の半生は劇的中の劇的。

「絵を描く」ということはどういうことなのか。「美大に行く」ということはどいういうことなのか。こういったことに全く無頓着だったぼくにはすごく新鮮でした。普通の受験、大学生活とは異質すぎてびっくりです。はい。

そしてこの作品の中に出てくる登場人物達が異質中の異質。いやまぁ実際のことをマンガにしてますから普通の人もいるんですが、メインキャストがヤバい。

 

特にこのマンガのメインキャストである「先生」。マンガにでも出てきそうな人、というのはまさにこの人のことですね。(実際マンガに出ちゃってるんですけどね)

でもそんなことを言いつつも何だか先生が現実味をもってしっかりイメージできる気がするのもこのマンガの稀有なところ。ノンフィクションならではでしょうか。それとも東村アキコさんの想いの強さでしょうか。そもそもこの作品が自叙伝でありながら「先生」に対するものだというのもあると思いますが、非常にユニークながらも読んでてなんだか実感がわいてきます。主人公に感情移入してしまいます。

 

そんな先生が登場する度、主人公同様に勇気づけられる気持ちにもなります。主人公同様にツラい気持ちにもなります。

さっき言った「絵を描く」「美大に行く」ということもそうですが、「まっすぐ進む」ということはどういうことなのか。それを考えさせられるマンガだと思いました。

ちなみにこのかくかくしかじか、マンガ大賞2015受賞作品でもあります。是非一度読んで見てくださいませ。(5巻完結済みだからそんなに多くないよ!)